田辺とおる:プロフィール   PDF版はこちら

 キャラクターバリトン。「キャラバリ田辺とおる」。横浜出身・ベルリン在住。二期会会員。サイズ 180 cm / 85 kg, 1961年1月6日生まれ。高校卒業を控え、大学か落語家かフルート奏者か悩んだ末にザルツブルクのモーツァルテウム音楽大学フルート科に入学したが、オペラ通いに熱中して声楽科転向。ミュンヘン音楽大学のブラシュケ教授と当時バイエルン国立歌劇場専属歌手だった山路芳久氏に師事した後帰国して、疋田生次郎教授のもとで武蔵野音楽大学声楽科卒業。1991年国際ロータリー財団奨学生試験とドイツ語教育機関ゲーテ・インスティトゥートの上級中央試験に合格して再度オーストリア留学。グラーツ音楽大学オペラ科を修める。カタラーニ国際オペラコンクール(イタリア・オストラ市)入賞。北ハルツ劇場(ドイツ・ハルバーシュタット市)と専属契約。多くのオペラ・オペレッタ・ミュージカル・歌曲演奏会に経験を積んだ後、近年は客演歌手として各地の舞台に立つ。メルビッシュ音楽祭「微笑みの国」(NHK中継)、マルガレーテ・オペラ祭「トゥーランドット」などオーストリアの音楽祭にも出演した。映画「ラストサムライ」では渡辺謙の声を独・仏・西語に吹き替えた他、ドイツのCM・ドラマ・ナレーション等で活躍。日本でもNHK音楽番組から明石家さんまのバラエティー、さらに愛知万博世界コスプレサミットにまで特別出演。また文芸春秋・合唱表現などの雑誌連載でも健筆を揮う。
 日本国内では独唱会のほか、オペラでは殊に2002年「無口な女」(R.シュトラウス)の、ドイツ語セリフと歌で全曲を席捲する理髪師役で圧倒的な成功を収め、「ナクソス島のアリアドネ」(R.シュトラウス)「なりゆき泥棒」(ロッシーニ)「サー・ジョンの恋」(ヴォーン・ウィリアムス)「当惑した家庭教師」(ドニゼッティ)「ルクセンブルク伯爵」(レハール)などで新国立劇場にも出演。一方、「オペラじゃないオペラ」「田辺とおるのドイツ便り」「ウィーナーリート、サロンコンサート」など、得意のおしゃべりと歌でつづる、親しみやすいユニークな企画の数々が好評を博している。またミュージカル「ツインズ」では元宝塚の剣幸・高汐巴との息の合った共演が話題になった。
 2003年,ドイツのティアゾス音楽出版より「ドイツ語訳・日本のむかしの歌いまの歌/ Alte und neue Lieder aus Japan」を編集出版しCD も制作。歌曲・愛唱歌・童謡・歌謡曲などを網羅して豊富な解説文を添えた楽譜は多くのメディアで紹介された。殊にアニメファンの反応が熱い。親日家が集うドイツ各地のアニメ祭りで演奏会を開催。今年はドイツ語訳アニメソング集を出版した。2006年には日本のドレミ楽譜出版から女声オペレッタアリア集を刊行する。ホームページには活動・研究報告,随筆,写真,公演ヴィデオ等が公開されている。
公演ヴィデオダウンロードhttp://www.purple.dti.ne.jp/tanabe/Tanabe_Demo_NEU2.mov

主な出演作品レパートリー一覧はこちらup!2005.10.31)
オペラ
ヘンゼルとグレーテル,皇帝と船大工,魔笛,フィガロの結婚,さまよえるオランダ人,魔弾の射手,アラベラ,ナクソス島のアリアドネ,なりゆき泥棒,ホフマン物語,ボエーム,トスカ,サロメ,オネーギン,椿姫,アイーダ,カルメン,愛の妙薬,蝶々夫人など

オペレッタ
こうもり,ジプシー男爵,ルクセンブルク伯爵,メリーウィドウ,ヴェニスの一夜,チャールダーシュの女王,乞食学生,パガニーニ,小鳥売りなど

ミュージカル王様と私,アニーよ銃をとれ,キャバレ,花火,それはナイチンゲールなど
演奏会
冬の旅,亡き子を偲ぶ歌,子供の不思議な角笛,レクイエム(モーツァルト,フォーレ),第九交響曲,カルミナブラーナ,メサイヤ,バッハカンタータ各種など

メールアドレス: toruweb@tanabe.de
ホームページ: http://www.tanabe.de

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